東京・蒲田で60年以上続く老舗こんにゃく店・樋川商店。こんにゃくは、こんにゃく芋を加工したこんにゃく粉を水などで溶いたものと石灰水などのアルカリ性物質を混ぜて固める加工食品で、一般的には石灰水などを混ぜた糊を直接袋に流し込んで固める大量生産に向いた生詰め製法だが、匠は昔ながらの型箱に流す大造製法をとっており、コツが必要で手間ひまがかかる分、美味しく仕上がる。こんにゃくは元々はこんにゃく芋から作っていたため、皮などが混じった色のついたこんにゃくが主流だったが、こんにゃく粉を使った白いこんにゃくの売れ行きが良くなかったため、海藻の粉末などを混ぜてわざと色を付けたという。4時間ほど待つと固まり、80度くらいの湯の中に入れて一晩寝かせることで余分なアルカリ成分が抜けてえぐみを抑えられるという。その後、ところてんのような道具で市販のサイズに成形する。
