日本生命NY投資現地法人・徳重亨の解説。アメリカでは先週、金融大手の決算が発表された。投資銀行の株価動向に注目。アメリカの主要銀行の株価推移(ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、シティグループ、バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ)を比較。ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーは商業銀行と比較して好調に推移している。投資銀行2社が投資銀行業務で好業績をあげている。トランプ大統領がダボス会議で改めて示したクレジットカードに対する金利上限設定の影響が投資銀行は相対的に小さい。投資銀行業務のなかでもM&Aアドバイザリー収入の堅調さが際立っている。M&A市場動向(グローバル)のグラフによるとアメリカで利下げの方向が明確となり金利環境の不確実性が低下したことなどを背景にM&Aの市場規模は2021年以来の高水準となった。ゴールドマン・サックスのM&Aアドバイザリー関連収入は前年同期比+41%、モルガン・スタンレーは+45%と大きく伸びている。ゴールドマン・サックスのソロモンCEOは「2026年のM&A関連の業績は2021年に近い水準あるいは、それを上回る可能性がある」とコメント。投資銀行業務には株式の引受や販売も含まれるためIPO(新規株式公開)の動向も重要。IPO市場動向(グローバル)のグラフによると2022年以降は緩やかな回復基調が続いている。今年はスペースXやオープンAIなど優良大型案件の上場の可能性も報じられているなど市場の期待は高まっている。
