JR福知山線脱線事故からきょうで19年。現場で取材して記者の報告。事故でけがをした人の中には今も後遺症に苦しんでいる人は少なくない。事故の影響で車いすの生活が続き、脳には記憶障害の後遺症が残る女性を紹介。女性は、「何も自分の人生が進んでいないことがつらいです」などと述べた。意識が戻ったのは事故から5か月後。目が覚めてからは母とのリハビリ生活が始まり、発声・発語や関節を動かす練習を続けた。家族の存在がリハビリを支えてくれたという。事故から3年後、リハビリの一環として陶芸を再開した。その後、本格的に取り組もうと自宅ガレージを陶芸工房に改装し、家族以外とのコミュニケーションも増やした。母は、できることが少しずつ増えていく娘との何気ない日常に幸せを感じると語る。現在、陶芸仲間たちが個展を企画していて、事故から20年となる来年春の開催を目指している。