東京都知事選の掲示板に立候補者以外のポスターが大量に貼られている掲示板ジャック問題をめぐり、有権者から困惑と怒りの声が上がっている。東京都知事選の立候補者ではないポスターが大量に貼られる掲示板ジャックが起こっている。東京都知事選史上最多の56人が立候補する中、異例の事態が起きている。56人の候補者に対し掲示板に用意されたのは48枠。枠の中に掲示できなかった候補者が、泣く泣く掲示板の横に貼り付けていた。今、物議を醸しているのが掲示板の24枠を埋めている候補者とは無関係のポスター。仕掛けたのは24人を擁立する政治団体。団体に寄付した人に対して、掲示板1カ所の24枠に自由なポスターを貼れる権利を譲り、その結果寄付した人たちが好き好きにポスターを貼り出す事態となっている。立候補者とは無関係とみられる女性の写真とQRコードが載ったポスターがズラリと貼られ、QRコードを読み取るとポスターの女性の有料SNSサイトに誘導された。クレヨンで書かれたポスターは特定LINEアカウントへつながるしくみに。そのLINEに連絡すると、妻と2人暮らしの69歳のYouTuber男性につながった。自宅には掲示板に貼られていたポスターと同じような絵があった。都知事選には関心ないと話した。都民の税金を使われる“掲示板”を、都民以外の人が“宣伝効果”を得るという状況。YouTuberの男性は掲示板1か所24枠5000円で貼る権利を得たという。掲示板の枠を取引する行為について、選挙コンサルタント・大濱崎卓真氏は「禁止する条文がない、今の時点で撤去させるようなことはできない。」と話した。
URL: http://line.me/