11月18日、仙台市内在住の無職の70代女性に「東北通信基盤局」と名乗る女と北海道警豊平署の警察官を装った男から「マネーロンダリンググループの男を捕まえた。家宅捜索であなたのキャッシュカードも出てきた。リーダーの男があなたに報酬を渡したと供述している。」という電話があった。SNSのメッセージには「守秘義務命令書」などの写真が送られてきて、警察官を装った男は「身の潔白を証明する方法として資金調査というものがある。」と所有物の提出や現金の振り込みを要求した。70代女性はこの話を信じて、11月27日に金塊13kg(約2億円相当)を自宅近くの公園にキャリーバッグに入れて置いた。さらに、12月19日までに現金約1000万円を指定された口座に振り込んだ。その後、女性はインターネットで同様の被害の記事を見つけ被害に気付いた。警察は「特殊詐欺事件」として捜査している。今回の事件は2011年1月以降、宮城県内で発生した「特殊詐欺事件」の被害額として最高額となった。特殊詐欺による被害金額は、2023年は約392億円だったが2024年は11月までで約581億円(警察庁より)だと伝えられた。特に電話で警察官を装って不安をあおり、現金をだまし取る手口が増えている。ことし上半期、オレオレ詐欺で犯人が最初にかたった人物の内訳でもっとも多いのは息子で、その次が警察官とのこと。佐々木さんは「警察官と名前を語ってきたら、本物の警察官でも疑わなければいけない時代になっている。もし警察官が来たとしても警察手帳もニセモノの可能性がある。」などと話した。
URL: http://line.me/