村上龍は今日の総括に小さいころ「お前はリーマンにはなれない」と大人たちから言われて育った。両親、小学校の教師、近所の人などだ。周囲との適応力がない、らしかった。昭和30年代、サラリーマンを除外して職業を考えるのはむずかしかった。わたしは、ありとあらゆる職業を考え、しょうがないので作家になった。N高等学校の生徒たちは、当時のわたしと同じような位置にいる。社会に出て行っても戦える武器を与える。生きるためのスキルを教える。彼らが幸福だというわけではない。ごく普通の立場にいるということだ。とした。
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