昭和40年5月28日、江戸時代の主要街道の一つ、東海道を行き来する人や物を監視するために設けられた箱根の関所の御番所が復元された。箱根の関所は中山道の碓氷、日光街道の栗橋とともに三大関所に数えられていた。入鉄砲出女ということばが残るように、江戸に武器が持ち込まれないよう、また大名の奥方などが国元に帰らないよう特に厳しい取締りが行われた。明治に入り関所は次々と姿を消した。今回復元された関所は往事の歴史が偲べる史跡として観光名所の一つにもなった。その後、江戸時代に解体修理されたときの詳細な記録が見つかり改めて復元工事が行われ平成19年に完成。江戸時代の風情を伝える箱根の関所が現代によみがえった。放送した懐かしい映像はNHKアーカイブスからも閲覧できる。