独特の高い音色。小田原の伝統工芸品の一つ小田原風鈴。風鈴を作っているのは約300年続く鋳物工房。鐘や鈴など鳴り物を作り続けてきた。職人歴21年の柏木照之さん。風鈴作りは1000度以上の炉の中で金属を溶かしていく。室内の温度は40度以上だがこの時期が風鈴作りの最盛期。工房を継いだ当初は溶かした金属をすぐ風鈴の鋳型に流し込んでいたが柏木さんは一度別の型に金属を流し込み冷やし固める。不純物が取れ金属が均一に混ざり合うという。鋳型は二重構造。金属の状態の見極めが音色の響きを左右する。素早く流し込む一瞬の勝負。冷ましてから型から外す。研いで風鈴の音色を完成させる。素材や形によって一つ一つ音色が異なるのも小田原風鈴の魅力。2種類の音色が紹介された。柏木さんは生活様式の変化によって軒先の風鈴を見かけることが少なくなってきたという。そこで新しい風鈴作りに挑戦。肉球と猫耳がついた風鈴。ストラップに付けて持ち運べるようにした。小田原提灯をモチーフにした風鈴は寄せ木細工の短冊と組み合わせた。卓上で鳴らせる風鈴も作った。こうした風鈴はネット販売で海外にも広がっている。
住所: 神奈川県横浜市中区山下町281
URL: http://www.nhk.or.jp/yokohama/
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