ローカル鉄道について、人口減少などで地方の鉄道会社では厳しい経営を強いられている。島根県の鉄道会社では社員の意見を取り入れ活路を見出そうとしている。松江市と出雲市を結ぶ一畑電車は出雲大社へのアクセスも良いローカル鉄道だ。大正3年に運行が開始され、1960年代のピーク時には年間600万人以上が利用していた。しかし過疎化などで利用客が減少し、利用客はピーク時の約5分の1ほどに落ち込んでいる。そこで今月踏み切ったのはダイヤの改正。日中毎時間の発車時刻をパターン化することでわかりやすさと利便性の向上を図った。さらに会社では運転士や整備士、売店の店員などが参加する定期的な会議を開き、様々なアイデアを形にしてきた。出雲大社の最寄り駅で1月から始められているのはカプセルトイ。カプセルの中には硬券の切符が入っている。築90年のステンドガラスのあるレトロな駅舎はSNS映えすると観光客に人気だ。最近新たに実現した社員のアイデアは車内で”おでん”を食べるという企画。先月社員たちで試運転が行われた。