NYダウの最高値更新などを手がかりに、けさは買い注文が先行した。アメリカの長期金利が上昇するなか、ナスダックは最高値を上回った後、下げに転じたものの、先週末、今期の業績予想を情報修正した東京エレクトロンが連日で、実質的な上場来高値を更新するなど、ハイテク株を中心に買われている。TOPIXは反発し、昨年来高値を上回っている。アメリカの1月の財政収支は、219億ドルの赤字で、23年1月の387.84億ドルの赤字から改善されている。きょうはNISAの日で、市場は大きな上げになっている。現在の25日移動平均乖離率は、高くなっているが、まだ4%台で、今までの売り場だったプラス7%台には若干、間がある。1月の国内企業物価指数は、前年同月比プラス0.2%だった。伸びが0%台になるのは、3か月連続で、原材料の高騰が終わったことを示している。マネーストックの1月の月中平均残高は、1598兆円と過去最高になるなか、上場企業の自社株買いが昨年、9兆6000億円と2年連続で過去最高となった。株の需給関係はよく、押し目待ちに押し目なしの相場感で、株は下がりにくくなっているという。日経平均株価は、上げ幅が一時900円を超える場面も見られ、34年ぶりの高値水準となっている。