NY証券取引所から中継で野村グループ・関原奈央の解説。先週は“コアウィーブショック”とも言われるAI投資減速懸念から株価が大幅に下落する場面があった。今週に入ってより建設的な見方が広がりつつある。AIモデル開発事業者などにAIデータセンターの設備を貸し出すネオクラウド企業の資金調達や財務に懸念から社債が投げ売られた結果、利回りの急騰を引き起こした。先週から高格付けのハイパースケーラーについても若干の信用指標の悪化やAIインフラ銘柄の株価の大幅下落など波及が見られた。各社のレバレッジ水準や利払い負担能力を考慮すると財務懸念は行き過ぎとの声も聞かれている。AIインフラ需要自体は非常に強く、一連の騒動はあくまでも高金利環境下での企業の過大な財務レバレッジに対する精査であったと考える。今後は資本市場がどこまで資金供給を続けられるか。仮に資本コストが高くなった場合にもAI投資が縮小するかどうかが争点になる。エヌビディアが金融大手6社と提携しプラットフォームを設立し、5000億ドル超の資金調達を目指す。11月中旬に予定されているアンソロピックの上場、それに先立ちオープンAIも300億ドルの資金調達に向けて急ピッチで準備を進めており、市場がこのリスクと規模感をどこまで受け入れられるかという資本市場の許容度がAI成長ストーリー継続に向けて試されている。
