イスラエルが対抗措置を取るとすれば、どんな可能性があるのか。さまざまな選択肢が取り沙汰されている。米国・NBCテレビは、米国政府の当局者の話として「シリアにあるイランが支援する勢力の軍事施設を攻撃する可能性がある」という見方を伝えている。一方でCNNテレビは「イスラエルがイラン国内への限定的な攻撃を検討しているという情報がある」と伝えている。イスラエルの複数のメディアが伝えた世論調査の結果によると、対抗措置について、回答者の74%が「同盟関係にある国々との関係を損なうのであれば、反対する」と答えた。対抗措置を強く求める極右政党と連立政権を組んでいるため、政権の後ろ盾となっている右派や極右の人々の意見も無視できない状況にある。イスラエル・ネタニヤフ首相としては、戦時内閣の中での意見対立、そして各国からの自制を求める声、さらには国内の世論との間で難しい判断を迫られることになりそう。