酒井によるきょうのドル円予想レンジは、159.50~160.50円。酒井は、ドル円が再び160円台に突入したことで、介入警戒感が強まっているが、原油高を背景にしたドル買いにより、きょうはジリ高の展開を想定しているなどと話した。注目ポイントは、インフレ懸念とECB。ユーロ圏を取り巻く環境について、酒井は、足元の中東情勢は収束に向かう可能性もあるが、直ちに戦争前の環境に戻るとは見込みにくい、原油価格は高止まりが続く可能性があり、欧州では、エネルギー価格由来のインフレ懸念が改めて強まりやすいとみている、ユーロ圏の2年物のインフレスワップは、年初から上昇していて、市場では先行きのインフレ再燃リスクが意識されていることがうかがえる、企業マインドと家計マインドの両面で、慎重姿勢が続いている、マネーサプライは2021年には、大規模な金融緩和を背景に高い伸びとなっていて、翌年にエネルギー価格が急騰しても、家計や企業に一定の支払いの余力があった、足元は、2021年ほど伸びが強くなく、エネルギー価格上昇分を吸収する余地が乏しく、消費者は他の支出を削らざるを得ないことから、欧州における内需の下押し圧力は2022年より強まる可能性があるなどと話した。ECBの対応などについて、酒井は、ECBは現在、インフレ再燃リスクと景気悪化リスクを抱えている、原油高による購買力の低下がユーロ圏の内需に打撃を与えやすいなか、積極的な利上げに転じることが困難な状況にあることから、ユーロは対ドルでは当面、上値の展開を想定しているなどと話した。
