都内に住む佐藤直子さんはコロナによって活動が制限されたことで施設で暮らす母親の認知症が進行したという。佐藤さんは毎日施設に通って世話をしているが、最近では時折佐藤さんのこともわからなくなることがあるそう。コロナ禍で衰えた身体や認知機能などは戻らず、新型コロナの5類移行後も感染者が増えると行事や外出が中止になるなど影響は続いている。実際にはコロナ禍と症状の関連は不明だが、佐藤さんは母親が感染して亡くなったとしても自由に暮らせる方が大事と考え、介護施設の一律の感染対策を見直し希望者には普通の生活をさせてほしいなどと区議会に要望したそう。佐藤さんは長生きは健康あっての話であり、延命のみを前提とした対策は皆が望んでいることなのかと言いたいなどと話した。