命の危険にさらされたという女性がかかったという病気は、劇症型溶血性レンサ球菌感染症。国立感染症研究所はおととい、「劇症型溶血性レンサ球菌」いわゆる劇症型溶連菌の感染者数が9日までの速報値で1019人に上り、過去最高を更新したと発表した。溶連菌といえば発熱などが起きる感染症で、子どもが感染するケースもよく耳にするが、同じ溶連菌の一種に感染すると、まれに劇症化する場合があるという。劇症型は通常の溶連菌感染症とは症状などが全く別のものになる。劇症型溶連菌感染症は専門家によると、毒性の強い溶連菌が小さなキズ口などから体内に侵入し感染するという。急激に手や足の組織が壊死することから別名「人食いバクテリア」とも言われ、致死率は3割にも上る。なぜ今、増加しているのか。伊藤院長は「コロナ禍で感染せず免疫を得られなかったことで、感染対策緩和後に溶連菌などに感染する人も多くなったのでは。」と話す。これからの時期、感染者が増加する可能性もあるという。高温多湿になると、細菌が活発になるとのこと。高齢者など免疫力が低下している人は特に感染リスクが高まるという。