米国のバイデン大統領への選挙戦からの撤退圧力が強まる中、19日には、新たに上院議員や下院議員約10人が撤退を求める立場を表明し、上下両院計約260人いる民主党議員のうち、バイデン氏に公然と撤退を求める議員は30人を超えた。一方、新型コロナウイルスに感染して自主隔離を続けているバイデン大統領は19日、声明を出し「来週、選挙活動を再開することを楽しみにしている」として選挙戦を続ける意向を強調している。また「民主党の重鎮であるペロシ元下院議長が、バイデン大統領は近く説得に応じて撤退を決断する可能性があるという見方を示した」と伝えられたことをめぐり、CNNテレビは事情をよく知る関係者の話として「バイデン大統領がペロシ氏に腹を立てている」とも伝えていて、長年の盟友として知られる2人の間に大きな亀裂が生じたと報じている。米国のメディアは、「バイデン大統領が撤退するかどうか、この数日間が大きなヤマ場になる」との見方を伝えていて、判断の行方にさらに関心が集まっている。