声の不調について、渡邊は、コロナ前と比べ、声の不調を訴える患者は2割ほど増えていて、コロナ禍でコミュニケーションがとれなかったことが、声筋の衰えにもつながっているのかもしれないなどと話した。声筋は、声帯についている筋肉のことで、これを使っていないと、萎縮や退化が起こる。声筋が衰えると、声帯が少し開いてしまい、呼吸がしんどくなったり、つまずきやすくなったりする。呼吸をしているときに声帯が開くと、力が入らず、足元がふらついたり、つまずいたりしやすくなるという。力を入れるときには、声を出すことが重要だ。のどが閉じて、大きな力がスムーズに出る。ハンマー投げの室伏広治も競技時に声を出している。渡邊は、ハンマー投げは、投げた後、サークルから出ると失格になるから、サークルから出ないよう踏ん張るため、投げた後も声を出しているなどと話した。