政府は新型コロナの感染拡大時に治療薬やワクチンの開発で日本が海外に遅れを取ったことを踏まえ、国内での新薬の開発を強化する方針で、具体的な数値目標を盛り込んだ工程表をまとめた。「治験を行える国内拠点の整備」を2028年に年間10件、「スタートアップ企業の育成」を2028年までに時価総額100億円以上10社以上の達成を目指す。さらに患者が少ないことから、海外で使われチエル小児用や難病の薬などが使えない「ドラッグロス」の状況を解消するため、再来年度までに国内で必要とされる薬の治験を開始するとしている。政府はきょう、岸田首相、関係閣僚、製薬メーカーなどが参加する会合で工程表を示し、議論を開始する。