加藤さんは「会社の規模が小さいところでは、新規求人数が前年比マイナスで、日本中で人手不足だが、求人が前年より少ない現象が起きています。中小零細企業も緩やかに賃上げをしていますが、一方で円安で打撃を受けている中小企業が多いので、賃上げをすると新規求人をある程度絞らざるを得ない苦しさが出ていると思います。日本商工会議所が中小企業にアンケートしたのをみると、77%の企業が130円より円高の方が望ましいといっているくらいで、円安の打撃が出ているのではないでしょうか。今後の数字にどう変化が表れてくるか注目と思います。1000人以上の大企業でもマイナスについて、コロナ明け後のビジネス環境に適用しようとして採用を増やしていたところ、いま見直しているということですし、大企業ですら円安だからどんどん人を取るというわけでもないですね。今日出てくる新しい数字が注目されるでしょう」、内田さんは「現在失業者数に対する求人件数は着実に低下しているので、労働市場は冷え込んできているのは間違いないと思います。同時に出てくる離職率にも注目で、少しずつ上がっているんですよね。FRBはインフレから労働市場に配慮するスタンスに軸足を移したので、留意しておく必要はあると思います」などと話した。