北尾吉孝が会見で「フジ・メディアHDが発表した役員体制は不十分」などとフジテレビを批判。また「堀江君に悪いことをした。僕の当時の20年前の判断は外れていた」と、かつてホワイトナイトとしてフジテレビ側に協力し和解に関わったことについて後悔を口にした。あれから20年。中居正広氏とのトラブルで元フジテレビアナウンサーが被害を受けた問題では、第三者委員会が「経営判断の体をなしていない」と非難。この調査書に目を通したという北尾氏は「がっかりしました」「少し動くかなと。なんとかしないといけない」とフジに関わる決意を語った。フジ・メディア・HDの株式はSBI系のレオス・キャピタルワークス、野村絢氏(旧村上ファンド系)、ダルトン・インベストメンツが主な株主となっている。ダルトン社は新取締役に北尾氏ら12人を提案。また日枝氏がいたころの5人の取締役の留任を批判している。北尾氏は「昔のカラーが薄い人」ということで清水賢治社長については支持。一方で「もしフジテレビ側が敵対するとしたら私も徹底的に勝負します」と語り、フジとダルトン社で人事について話し合うことを求めた。これを受けフジ側・金光修社長は「我々は敵対する立場ではなく、検討していきながら我々の考え方をまとめていきたい」「(続投や退任については)自分の行く末をここで発表するわけにはいかない」と語った。人事案を変える可能性についても含みを持たせている。