SBI新生銀行が公的資金を返済する。SBI新生銀行は前身の旧長銀・日本長期信用銀行がバブル崩壊後の巨額の不良債権処理のために投入された3000億円を超える公的資金のうち今年度中をメドに1000億円を返済する方針を明らかにした。残りの返済も視野に資本金を取り崩すことにしていて、完済に向けて国との協議を急ぐことにしている。1990年代のバブル崩壊後、巨額の不良債権処理に苦しんだ大手銀行には相次いで公的資金が投入された。SBI新生銀行が完済すれば四半世紀を経て未曽有の金融危機にようやく区切りをつけることになる。