国をまたいだネット通販の取引「越境EC」。今世界での利用が急拡大し注目されているのが中国の越境EC。「SHEIN」「TEMU」は中国で製造した商品をネット通販を活用し世界に向けて販売するもので売り上げを伸ばしている。SHEINは去年ファッション分野での売り上げが81億ドル(約1兆2600億円)、アマゾン・ウォルマートに次いで3位になった。メイドインチャイナの実力と課題に迫る。今中国発の越境ECが日本を含む世界に次々と進出し存在感が高まっている。都内在住の川崎亜衣子さんは買い物でよく活用するのは中国の越境EC「Temu」。60か国以上でサービスを展開し訪問者数は46億6700万人。「Amazon」に次ぐ世界第2位となっている。Temu広報担当・コンホーチュア氏は「生産者にとって、このモデルは“ゲーム・チェンジャー”になる。私たちと歩めば生産者は初めて消費者に直接製品を販売できるようになる」と話す。浙江省の魔法瓶メーカー・王博文社長は、「最大のメリットは工場が直接、消費者の好みと属性を見ることができることだ」と話す。一方、利用が急拡大している国では警戒感が強まっている。