声優などが加入する3つの業界団体は声優の声を生成AIの学習データなどで利用する場合には、本人の許諾を得ることや、アニメや外国映画などの吹き替えで使用しないことなどを求める声明を発表した。生成AIを巡っては、無断で作られた音声や映像がネット上に投稿されたり、販売されたりするケースが確認されているという。ただ法律では、声そのものは著作物ではないとされ、声の権利はまだ十分に確立されていないのが現状。一方、声優と協力することで、AIの音声を使った公式サービスの開発や提供を模索する動きも進んでいる。声優事務所と企業が新たに始めたサービス。利用者が声優を選択。英語など3言語のテキストを入力すると、AIがその声優の音声を生成する仕組み。使用目的は、音声アシスタントや館内放送などに限定。海外向けのアニメなど、演技に関わる部分にはサービスを提供しないという。声優らは、国やAI事業者などに対し、利用ルールの整備を求めていくことにしている。