自民党本部の総裁室にある椅子に座り、感慨深げに記者団に語った高市早苗新総裁。石破総理の退陣表明から約1カ月、第29代自民党総裁の座をめぐり5人が立候補した。「変われ自民党」や「解党的出直し」を打ち出す一方で、独自の主張や政策は控えめで敵を作るような「尖った主張」は封印するなど争点が見えにくい論戦となった。下馬評では小泉氏有利が囁かれていたが、1回目の投票では党員票を大きく取った高市氏が1位になった。決選投票では議員票でも小泉氏を上回り、高市氏の完勝となった。高市氏は1961年に奈良県で生まれ、父は会社員、母は警察官という共働きの家庭で育った。大学卒業後にアメリカ議会のスタッフを経験し、帰国後はテレビキャスターとして活躍した。1993年に無所属で出馬した衆院選で初当選し、32歳で政界入りを果たした。1996年に自民党に入党し、初入閣は2006年。その後要職を歴任し、総務大臣には5回任命され歴代最長の在職日数を記録した。3度目の挑戦で総裁の座を手にした高市氏だが、「働いて働いて働いて働いて、働いてまいります」と決意を語った。
