犯罪行為をしたと疑われる人を一般人が逮捕する「私人逮捕」と称した動画を撮影し、インターネット上に投稿する行為が増えている。私人逮捕とは警察などの捜査機関ではない一般の人でも緊急措置として現行犯であれば逮捕できると法律で認められている行為。要件は犯行を行っている最中、もしくは犯行後まもないと明らかなとき。犯人として追いかけられている場合や、犯行に使われたナイフなどを持っている場合などに限られる。しかし行き過ぎた行為もあり、投稿した側が警察によって逮捕されるケースが相次いでいる。このうちのYoutuberの1人が逮捕前にNHKのインタビューに応じていた。先月20日逮捕された中島蓮こと今野蓮容疑者は自身の活動の目的について「世の中のためになることをしたいと思った。痴漢・盗撮撲滅に向け社会が変わらないと、変えてもらわないといけないと思っていた。」などと話していた。投稿している動画の中には100万回以上再生されている動画もある。しかしコメント欄には賛同する物がある一方、問題視される動画もある。今野容疑者から逃げようとして階段から落ちてしまった男性。今野容疑者の行為は危険だというコメントが相次いだ。覚醒剤を一緒に使いたいと女性を装い男性を呼び出したときの映像では男性は覚醒剤を所持していたため駆けつけた警察官に現行犯逮捕された。しかし警視庁は今野容疑者が覚醒剤を購入jして持ってくるようそそのかしたとして逮捕した。今野容疑者はこうした過激な動画の投稿には再生回数を増やし収益を上げる目的もあったとしている。元検察官で、刑事訴訟法に詳しい中村天洋弁護士は十分な法律の知識がない人が安易に私人逮捕を行うとえん罪を生む恐れがあると指摘する。私人逮捕の動画が多く投稿されていることについて街の人は「不快感はあった」、「犯人とされた人と撮っている人の戦いを見ちゃう」などと話している。
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