シャープが11月に発売するAIロボット「ポケとも」。ミーヤキャットをモチーフとした手のひらサイズのロボットで、身振りや手振りに加えお腹のランプで感情を表現する。自然な会話を生み出しているのは、ポケともに搭載したシャープ独自の生成AI。この技術は既に調理家電などの製品でも使われている。ヘルシオでは、生成AIが約1400種類のレシピからメニューを提案してくれる。この数年で普及が進んだ生成AIだが、シャープが開発に力を入れ始めたのは約10年前。開発を加速させるきっかけは、2016年に鴻海グループの傘下に入ったこと。培ってきたAIと家電の融合が進み「ポケとも」が誕生。AI搭載のロボット自体は既に他社が市場に投入済、3年で1万台を販売した「LOVOT」。ロボット専業のスタートアップGROOVEXが手掛けている。ソニーは過去に開発した「aibo」を2018年に復活。CASIOは毛が特徴的な「モフリン」を販売中。こうした他社のロボットと全く違う狙いが、シャープの「ポケとも」にはあるという。きょうの発表会見で明かしたのは、ポケともをキャラクターとして展開するIPビジネスへの参入。議題はある漫画の展開について、シャープが今回発売するポケともと社会人3年目のナナミを主人公にしたオリジナル作品。人気マンガのビジネス展開を手掛けたエージェンシーと共同で制作している。Xで今月から配信中。ロボットを販売する11月までに漫画を使い認知度を上げる狙い。IPビジネスで狙うのは”推し活”好きな女性層、販売目標を10万台に設定した。
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