大阪で環境保護イベントが開かれ、イベントの一角には使用済みの油を回収するブースが設けられた。イベントでは廃食油を集めればSAFと呼ばれる環境対応の航空燃料ができることがアピールされた。SAFは脱炭素化を迫られる航空業界で期待を集めていて、従来の燃料と比べて二酸化炭素の排出量を8割ほど減らせるとされている。日本政府は2030年に国内の空港で使用する燃料に占めるSAFの割合を1割まで増やすことを目標に掲げている。航空各社はSAFの導入を進めていて、全日空では去年12月から羽田~八丈島便の燃料にSAFを使用しているとのこと。また日本航空傘下の会社でもホノルル線でSAFを使用しているとのこと。課題はコストで、ほとんどを輸入に頼るSAFは通常燃料の数倍価格が高いのが現状だそう。そうした中で国内で本格的な生産を目指す動きがあり、石油元売りやプラント大手などが新会社を設立して来年度中の稼働開始を予定しているとのこと。