ananが生まれる五年前に生まれた絵本のぐるんぱのようちえん。福音館書店の依頼を受けて堀内の会社でコピーライターをしていた西内ミナミに話を書いてもらい絵を描いたという。さっと塗った水彩とカラーインクに鉛筆やマーカーペンをアクセントにした表現。また子どものような砕けた描き方だが、アートディレクターならではの計算が隠れている。大きなビスケットや、お皿など、失敗作が荷物になっていくぐるんぱ。ページの端にパラパラ漫画のように描く。そんなぐるんぱのようちえん誕生の裏には驚きのエピソードが。ぐるんぱのようちえんが描かれたのは長女の花子さんが4歳のとき。細部までしっかり描きこまれた様々な仕事場の背景。