今、SNS上では意図的に作られたウソの情報や事実と異なる誤った情報による波紋が広がっている。AIの進化によって複雑な動画やイラストも簡単に作れるような現状に危機感を抱く人も増えている。漫画家の樋口紀信さんは去年、ネットに投稿されたイラストにショックを受けた。樋口さんの作風に近いイラストを作れる生成AIを知らない間に作成され、ネット上で公開された。生成AIは現在、ネット上から削除されているが、樋口さんは「私の絵柄を使って他の人を誤解されるようなことをされて連載に影響するんじゃないかというような恐怖がある」と話す。AIと著作権に詳しい福井健策弁護士は「クリエーターを本当に潰してしまいかねない」などと警告。