“富士山噴火” 火山灰の影響は?

2025年1月15日放送 18:36 - 18:41 NHK総合
首都圏ネットワーク 首都圏防災情報 シュトボー

富士山で大規模な噴火が発生した場合、風向きや風速によっては東京の都心を含む首都圏の広い範囲に火山灰が降り影響が出るおそれがあり国のワーキンググループが報告書をまとめている。きのう気象庁で開かれた専門家による検討会で火山灰が東京など関東南部に広く及ぶおそれのある場合に予測などの情報をどのように周知するか議論が始まった。スタジオには活発な噴火活動を続ける鹿児島県の桜島の火山灰を披露。灰といっても実際には細かな岩石の粒子で目に入ると特にコンタクトレンズの場合強い痛みを訴える人もいる。目だけはではなくてのどが痛くなったり呼吸器の病気を悪化させたりするおそれもある。さらに火山灰というのは雪と違ってとけてなくなることはないし雨が降るとどろどろになって乾くとこびりついたり固まったりする、そうなると泥をイメージするといいかもしれない。国の想定によると富士山が15日間、噴火した場合。関東の広範囲に及びおよそ100キロ離れた東京の都心でも多いところで10センチ以上積もる。神奈川県の西部では30センチ以上に達すると想定されている。また、火山灰は雨などで湿ると重くなるという特徴もある。屋根に30センチ以上積もっているところに雨が降ってしまうと木造の住宅の場合は倒壊するおそれもある。鹿児島で行われた実験では厚さ30センチの火山灰の上を軽自動車が走ろうとするがタイヤが前に進まなくなってる。道路だけではなく、鉄道のレールに0.5ミリ、僅かな火山灰が積もるだけで運転ができなくなる。また過去には航空機のエンジンが火山灰を吸い込んでエンジンが止まってしまったということもあった。食料や医療物資などの物流も滞るおそれがあるほか停電であったり通信障害といったおそれもある。富士山というのは江戸時代以降、噴火はしていない。気象庁は今のところ火山活動が活発になるようなデータは確認されていないとしている。ただ一方でこのような大規模な噴火が起きれば大きな影響が出るおそれもある。自宅で生活を続けられるように日頃からの備蓄を見直すなどしておいてもらいたい。


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