とれたてっ! (特集)
厚生労働省によると、墓じまいは2015年から24年までの間に件数は2倍になり、その数は増え続けている。徳川慶喜の墓じまいをする山岸美喜さんを取材した。山岸さん宅には大隈重信や渋沢栄一からの書簡、明治天皇から送られたとする写真も残っている。山岸さんは慶喜の玄孫にあたる。今回、東京・台東区にある慶喜の墓に案内してもらった。墓石は円を描くように組まれている。塀は崩れ、石碑も削れている。仮に修理したら費用は3000万円になり、墓参りに8~9年で100回し、交通費・滞在費もかかる。墓じまいは(4代目の)叔父の意思だった。日本の歴史を担った先祖の形を残したいと、墓を撤去せず安心してお墓を預けられる場所を全国を回って探した。数年かけた末に、東京・台東区の上野東照宮が管理を請け負ってくれることになった。山岸さんに限らず、墓じまいには手間と時間がかかり、シニア生活文化研究所・小谷みどりさんは、「(お墓は)簡単に引っ越しできない。市町村役場に改葬許可申請が必要。親戚の反対や寺との関係を克服しないと申請許可がしづらい」と話す。また、お墓が令和の時代に合っていないと指摘する。
