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九州を中心にディスカウントストアを展開するトライアルHDがきょう大手スーパー「西友」の全株式を約3800億円で取得し完全子会社化したと発表した。永田洋幸社長（西友新会長）は「『買い物は面白く暮らしを豊かに』という形でトライアルと西友が一緒になって伝えていきたい」と語った。西友の買収で関東、中部エリアなどの営業基盤強化を狙うトライアルだが、目下の狙いは九州で展開してきた小型店舗「TRIAL GO」の関東進出。トライアルは西友の店舗で総菜などを製造し「TRIAL GO」の「サテライト拠点」にする計画。今年秋にも関東に出店する方針。
一方、西友・大久保恒夫新副会長は「トライアルはITテクノロジーが非常に強い会社。一体となることにより西友の商品力、販売力がさらに強化され価値創造ができるだろう」と述べた。トライアルはタブレット端末付き買い物カートなどを「西友」店舗に展開することを検討しているほか、西友のPB商品をトライアルで販売するなど互いの強みを補完しあい収益率の向上を図りたいとしている。西友・楢木野仁司新社長は「都心における営業は西友の方がノウハウや技術を持っている中、発展させていく、より支持の高い店舗に進化させていく取り組みを前提に考えている」と語った。