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来年1月の就任に向けて動く米国・トランプ次期大統領の政権移行チームがトランプ氏と北朝鮮のキム・ジョンウン総書記との直接会談について検討を行っているとロイター通信が伝えた。今も核ミサイル開発の推進を続けている北朝鮮。トランプ氏はかつてキム総書記を「ロケットマン」と揶揄し、非難の応酬を続けてきた。2018年6月、シンガポールを舞台に史上初の米朝首脳会談が実現。朝鮮半島の完全な非核化に向けて取り組むことなどを盛り込んだ共同声明に署名。その後も2回会談したが、立場の隔たりは埋まらず、トランプ氏は大統領を退任。米朝の間で進展は見られないまま。会談は北朝鮮との意思疎通を再び図ることが目的で、具体的な時期の計画などは定められていない。北朝鮮に関わる問題は中東やウクライナ情勢といった外交問題よりも優先されない可能性があるほか、トランプ氏は最終的な判断を下していないともしている。トランプ氏は先週、安全保障担当の大統領副補佐官にキム総書記との首脳会談に尽力したとするアレックス・ウォン氏を起用すると発表していて、次期政権のもとで会談の実現に向けて具体的な動きが出てくるのかが焦点。
トランプ氏が最優先課題と位置づけているのが不法移民対策。選挙戦ではメキシコとの国境を越えて入国している不法移民が急増しているとして国境を厳しく管理すると訴えていた。次期政権で国境管理の責任者に選ばれたトム・ホーマン氏は26日、メキシコとの国境にあるテキサス州イーグルパスの軍事施設を訪れ、国境警備に当たる州兵などを激励した。今回の国境視察にはトランプ氏が就任したあと、直ちに政策を実行に移す準備があることをアピールするねらいがあるものとみられる。