イット! (ニュース)
“ハブの天敵”と呼ばれたマングースは今や害獣となり、きょう奄美大島では根絶が宣言された。奄美大島の観光の目玉として人気を博したハブvsマングースの決闘ショーは「動物虐待なのでは」との声が上がるなど今では見ることが出来なくなった。沖縄ではハブとマングースの水泳競争に変わった。奄美大島では45年前、ハブ退治の「期待の星」としてマングース約30匹を野に放った。その後の調査でマングースがハブの天敵ではないことが判明。昼間にしか行動しないマングースが夜行性のハブを捕食することはほとんどなかった。しかもマングースは特別天然記念物・アマミノクロウサギや天然記念物・ルリカケスなどの希少動物を食べていることも分かった。農作物も被害に。マングースはピーク時は1万匹まで増え、環境省は2005年に捕獲集団「マングースバスターズ」を結成し本格的な駆除を開始。奄美大島におけるマングースの捕獲数は約30年で3万2000匹を超え、2018年を最後に捕獲数はゼロに。きょう環境省は奄美大島のマングース「根絶」を宣言。2000年〜2024年にかかったマングース対策事業費は約36億円。一方、ハブは奄美大島では令和6年度に約4800匹を捕獲。鹿児島県は噛まれた場合、死亡するケースもあることから注意を呼びかけている。