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米国大統領選挙の最終盤にきて両陣営の発言を巡って波紋が広がっている。今回の対立の発端となったのは27日、ニューヨークで開かれたトランプ氏の集会に登壇したコメディアンの発言。「海の真ん中に、文字どおりごみの島が浮かんでいる。プエルトリコと呼ばれていると思う」と述べた。プエルトリコは、カリブ海にある米国の自治領。ハリス陣営もこの発言を批判している。トランプ氏は別のイベントで「自分ほどプエルトリコの人たちを愛している人はいない」と述べて火消しに追われている。こうしたなかで今度はバイデン大統領の発言が波紋を広げている。バイデン大統領は29日に行われたオンラインイベントの中で、先のコメディアンの発言を非難したが、「ごみはトランプ氏の支持者たちだ」と表現したと受け止められるような発言をした。トランプ陣営からは早速バイデン大統領はトランプ氏を支持する米国の国民を侮辱するのかとして批判が出ている。2016年の大統領選挙では民主党の候補だったヒラリー・クリントン氏がトランプ氏の支持者を「嘆かわしい人たち」と発言し、「上から目線だ」などと批判を浴びた。最終盤に飛び出た今回のごみをめぐる発言の波紋の影響がどう出るのか、両陣営の対立は先鋭化しながら来週の投票日が迫っている。