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強い寒気で気温が急降下する中、インフルエンザが拡大。救急車が足りない緊急事態も起きている。北日本はこのあと更に雪が強まり、あす朝にかけて冬の嵐となるおそれがある。青森では既に平年の2倍を超える121cmの雪が積もっている。青森県・宮下知事は「最大規模の豪雪災害」と訴え石破総理大臣に国と県、市町村が連携して速やかに道路の除雪を進めることなどを求めた。青森に大雪をもたらした寒気は列島全体に流れ込み、都市部も厳しい冷え込みになった。東京では日中も気温が7.7℃までしか上がらず3月下旬並みだった昨日との差はおよそ8℃に。
救急車が足りない、インフルエンザ拡大の影響は。119番通報が集まる埼玉東部消防組合消防局の救急指令センター(埼玉県久喜市)は無人の状態に。救急隊員と救急車も出払っている時間帯もあった。先週までは18台すべてが出動してしまう日もあったという。インフルエンザによる救急車の出動は昨シーズンと比べ3倍に急増。救急車が足りない窮地もあった。どこの病院もベッドがかなりひっ迫している状況で、救急隊員が受け入れ先を探していく中でなかなか病院が決まらず、数時間現場に滞在して出発できない事案が増えてきているという。
インフルエンザが拡大。救急患者を受け入れている埼玉県熊谷市の総合病院でも医師が危機感を抱いていた。発熱外来の受診を希望する電話は鳴りやまないほど殺到。更なる懸念が感染者拡大に伴い増える重症患者。例年にないインフルエンザの流行は医療機関だけではなくライフラインにも影響を及ぼしていた。兵庫県のバス会社 山陽バスでは乗務員の間でインフルエンザが拡大、高速バスの運行を22便から12便に減らしている。島根県でもインフルエンザで5路線が運休になっている(一畑バス)。東京都の患者数は1医療機関あたり21.93人。前週から6割近く増加し、例年より高い水準(東京都感染症情報センター)。