NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
議会前に集まった賛成派と反対派は対象的な表情を見せた。イギリスのイングランドとウェールズで余命6か月未満と診断された成人が医師2人と法律や精神医学の専門家からなる委員会の承認を条件に、医師が処方した薬物を服用するなどして命を絶つこと認める法案がイギリスの議会下院で可決された。法案は上院が可決すれば法制化するが、イギリス政府は施行までに4年程度かかるという見通しを示している。社会的弱者が周りに負担をかけないよう死を選ぶ状況に追い込まれかねないなどと懸念する声も上がっている。欧米では終末期患者には尊厳を保ったまま最期を迎える権利があるとして安楽死法制化の動きが広がっていて、フランスでも先月、同じような法案が議会下院で可決された。