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太平洋戦争末期の沖縄戦を語り継ぐ人について。沖縄・浦添市の又吉武市さん。1945年4月、米国軍が沖縄本島に上陸、激しい攻防戦で又吉さん母子は南へ逃げた。糸満のガマの外で砲撃を受け、母親は足の間にいた又吉さんに覆いかぶさってかばった。歩けなくなった母親と別れさまよい歩いた。しばらくたち捕虜収容所で母親と再会した。名護市久志周辺に連れて行かれ、家畜小屋に寝泊まりする日々。待っていたのは飢えとの戦いだった。幼い命を繋ぎ止めたのは「やぎ汁」だった。ふるさとに戻った又吉さんは今、子や孫・ひ孫15人に囲まれて暮らしている。母親は100歳まで生きた。家畜小屋の持ち主の息子が名護市にいることが分かり、又吉さんは訪ね77年ぶりに高江洲徳雄さんと再会した。高江さんは地域の語り部として長年活動してきた。