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きょう3月8日は女性の権利向上、差別の撤廃を目指す「国際女性デー」。選択的夫婦別姓を巡る議論が与野党で進められている。東京・渋谷では「国際女性デー」に合わせ、デモ行進が行われた。去年の1.6倍、約800人が参加。参加者は賃金の格差問題、ジェンダー平等に関するカードを掲げた。中には今国会で注目される議論のひとつ、選択的夫婦別姓についてのカードを掲げる人もいた。各党で本格的な選択的夫婦別姓についての議論が始まっている。立憲民主党は選択的夫婦別姓の導入を目指している。自民党は先月から本格的な議論を再開したが、平行線が続いている。おととい行われた自民党のワーキングチームの会合で、経団連の担当者は1996年の法制審議会の案がベストとの見解を示した。その案は選択的夫婦別姓を認め、別姓の場合は結婚時に子供の姓を決めるなどとするもの。会合では出席した議員から様々な意見が出された。選択的夫婦別姓の問題は賛成、反対だけではなく、旧姓を通称使用を拡大する案もある。ただ経団連の調査によると、女性役員の88%が旧姓の通称使用が可能な場合でも「何かしら不便さなどが生じると思う」と回答。デモ行進に参加した制度実現を目指す一般社団法人「あすには」井田奈穂代表理事は「今年やらないと、また何年もかかってしまい、危機感を感じている。今国会でぜひ通していただきたい」とコメント。