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アメリカのワシントンDCでは、5日にイーロン・マスク氏に対する抗議デモが起きた。前日には財務省の前でも人々がデモを行っていた。第2次トランプ政権において新たに設けられた政府効率化省のトップをマスク氏は務めている。要職ではあるが、正式な公職ではない。政府効率化省は、規制緩和、行政の規模縮小、コスト削減を三本柱とし、各省庁などで働いている連邦政府職員4分の3を削減することなどで年間約76兆円以上の歳出削減を目標としている。プラン実行のためにマスク氏は政府機関に側近を送り込み支配を強めている。連邦政府人事管理局にスペースXの人事担当の幹部を複数送り込んでいる。人事管理局は「今月6日までに自主退職に応じれば9月末までの給与を支払う」との内容のメールを送った。タイトルは「人生の分岐点」。2022年に旧Twitterを買収した後、リストラ策として辞職を促したメールと同じタイトル。このときは8割の職員が辞めた。トランプ大統領への忠誠心を求めるといった内容も書かれていた。トランプ大統領を嫌っている職員を減らしたいといった狙いも見て取れる。実際にこれまでに4万人以上が退職申請をしたといわれている。早稲田大学・中林美恵子教授は「仕事環境が劇的に変えられてしまう警戒感から退職を検討している人が多いのでは」と話している。