TBS NEWS (ニュース)
石破総理は戦後80年の節目にあたり「所感」を発表した。石破総理は過去3度の談話では、なぜあの戦争を避けることができなかったのかという点にはあまり触れられていないとして、戦後80年の節目に国民と共に考えたいと呼びかけた。開戦前には内閣が設置した総力戦研究所などの予測で敗戦は必然だったと指摘した石破総理がまず言及したのが文民統制の問題。文民統制の原則が存在せず、スキャンダルなどで政党が国民の信頼を失う中、政府は軍部に対する統制を失っていったと述べた。またメディアについても戦争報道が部数を伸ばすことにつながったことで満州事変が起こった頃から論調は積極的な戦争支持に変わり、大々的に報道することで多くの国民は幻惑されナショナリズムがさらに高まったなどと指摘した。国全体が戦争に導かれていった歴史を教訓としなければならないと訴えた。