- 出演者
- 板倉朋希 徳永有美 大越健介 ヒロド歩美 内田篤人 松坂大輔 細川栞
オープニング映像。
公明党の斉藤代表は自民党の高市総裁との会談で、政治とカネの問題の取り組みが不十分だとして26年間続いた自公の枠組みを解消することを通告。
自民党の高市早苗総裁と公明党の斉藤鉄夫代表。午後2時前、2回目の自公党首会談が始まった。会談はおよそ1時間半。首班指名で高市早苗と書くことができない、これが公明党の出した答えだった。萩生田氏が幹事長代行に就任したことについては、今回の判断には影響していない、しかしながらその秘書である方が略式起訴されたということ、それに対して明確な説明なり全容解明に向けた動きがまったくなかったこと等については我々ご指摘申し上げたところだと説明した。3日前に行われた1回目の自公党首会談で、公明党は自民党の政治とカネを特に問題視。連立継続の条件として、裏金事件の真相解明と企業団体献金の受け皿を大幅に絞り込む案を受け入れるよう迫っていた。きのう公明党は国会議員や地方議員を集めた会合を開き、意見交換を行っていて、その結果を聞くものと思っていたが、高市総裁は「政治資金規正法の改正に関する公明党案についてこの場で賛否を示すように求められた」「一方的に連立政権からの離脱を伝えれました」などと答えていた。
公明党の不満は今に始まったことではない。2015年に成立した安保法制や、消費税の増税を巡る議論など、自民党が公明党との関係を重視しないかのような態度を取り続けたことで党内では長年に渡って不満が蓄積し続けていた。きのう報道ステーションに出演した高市総裁は「連立を解消すると言う話は直接伺っておりませんし、自公連立を基本として考えたい、それは私の願いです」と述べていた。
突然の自公連立崩壊に、小泉進次郎農水大臣は公明党が言ってきたこととして「今後も連立の外であったとしても人物本位の関係性は続いていくところが続いていくのだろう」などと語っていた。長年、公明党の指定席となっていた国交大臣。中野洋昌国交大臣は、斉藤代表にしっかり協議の結果を委ねると一任しているので、結論を受け止めて、などと語った。
さきほど取材に応じた石破総理は、団体献金の改革に対する姿勢が連立離脱につながったことを問われると「今私自身自民党の総裁ではございませんので、党と党とのお話について申し上げる立場にはございません」などと述べていた。連立離脱後の自公の関係は今後大きく変わりそう。公明党の斉藤鉄夫代表は「国政選挙における党同士の選挙協力は一旦白紙」などと説明している。自民党の高市総裁は、公明党以外の野党との連携の可能性を問われると「今申し上げられることはなにもございません」と答えていた。
公明党の斉藤鉄夫代表がスタジオ生出演。連立政権離脱の経緯や今後について語った。斉藤代表は「昨年の衆議院選挙、そして今年の参議院選挙と与党は大きく負けた。私は今回の参議院選挙の敗北を受けて全国、いろいろな方に総括という作業の中でお話を聞いて回った。そういう中でやはり与党の、特に自民党の不記載問題に関わる政治とカネの問題がボディーブローのように効いている。そして、公明党の支持者はその地域の自民党の候補者を推薦しそのためにその方の友達に向かって自民党に代わって説明をして理解を求めていかなきゃいけない。そういうことをずっとやってきて結果として敗北した。そういう中で自民党の政治とカネに関する姿勢を徹底的に改めさせてほしいとこういう要望をしてきた。」と述べた。また「ちょうど1か月前に石破、野田、斉藤3党党首会談でこの問題について立憲民主党もこの規制案に下りてくるから一緒に議論しようと言った時、自民党としても検討するとおっしゃっていた。連立政権を続けていく条件として答えを出してくださいと1週間前から申し上げてきた。そういう意味では私たちはもし自民党から明確な答えがなかったらもう妥協すべきではないという意見が昨日、大きかった。それを受けて今日言ったところであり、一方的に我々、通告したわけではない」と主張した。
大越健介は斉藤代表に対し「高市さんは保守的な政治信条の強い人。もし仮に新総裁が小泉進次郎さんだったらどうだったのか?」と質問。斉藤代表は「私たちは同じように誰が総裁になられても今回、参議院選挙の敗北を受けて総括に書かせていただいた。誰が新総裁になられても同じような態度で臨んだ」と答えた。これからの自民党との関係について聞かれた斉藤代表は「これまで積み重ねてきた信頼関係や一緒に準備してきた法律や予算案もある。そういうものについてはきちんと責任を取りたいし、賛成すべきものには賛成する協力すべきものは協力する。その他のことについては是々非々で臨んでいきたいと思う。」と答えた。大越は「斉藤さんの離脱によって日本の政治が不安定化してしまう。そのことについて、斉藤さんご自身が責めを負う部分もあるのではないか」と追及した。これに対し斉藤代表は「日本の政治を安定化させるためにはまず国民の政治に対する信頼を取り戻さなければ安定はないとこのように思う。数合わせだけの安定ではなくて本当の意味の、理念を伴った政治の安定を目指して公明党がその中心となって頑張っていきたい」と答えた。大越はさらに「公明党も党の存続の危機ぐらいに自民党との協力がなくなれば痛手になるがそこは覚悟のうえか」と聞くと斉藤代表は「もちろん覚悟のうえだ」と応じた。
公明党の政権離脱について、立憲民主党の野田佳彦代表は「おそらく公明党の支持があって、ギリギリ当選されている人たちもおそらく数十人単位でいると思うのでそういう人たちも含めて、今の執行部に対する責任論がこれから噴出してくるのではないか」と指摘。日本維新の会の藤田文武共同代表は「少数与党の国会がさらに少数になるということで、国会の意思決定が非常に難しくなる」と述べた。一方国民民主党の玉木雄一郎代表は「私自身、公党の代表として内閣総理大臣を務める覚悟はある」と述べた。公明党と自民党、その蜜月は四半世紀にわたる。1999年、時の小渕総理大臣が公明党の神崎代表自由党の小沢党首と握手を交わし自自公連立政権がスタートした。その後、自由党や保守党の離脱を経て連立は自公の2党体制に。自民党にとって公明党は次第に欠かせないパートナーになっていった。絆は自民党が下野しても切れず、麻生政権が衆院選で敗北し野党に転落した際は公明党も野に下り、3年3か月の冬の時代をともにする。再起を果たしたのは2012年、第2次安倍政権の誕生で公明党は与党に復帰。「安倍一強」と言われた時代でも意見することがあった。
安保法制をめぐって国論が二分された2010年代なかごろ、公明党は集団的自衛権の行使に一定の歯止めをかけた。与党の一員として憲法解釈の変更などに道を開いた。いつしか公明党は「下駄の雪」などと揶揄される存在になった。新総裁の誕生から1週間で連立解消となった。千葉県選出で外務政務官の自民党・英利アルフィア衆院議員は、去年の選挙で立憲民主党の候補者に敗北したが、公明党の推薦もあり比例復活している。英利アルフィア衆院議員は「高市総裁にもう少しお時間をくださればと思うところもある」などと述べた。自民党の議席への影響についてJX通信社・米重代表は「52選挙区では結果が変わる可能性がある」などと指摘した。
公明党・斉藤鉄夫代表は国会の総理大臣指名選挙について「1回目の投票では斉藤鉄夫と書くことになる」、「私個人の考えではいきなり野党である方に投票するのは考えにくい」、連立再考の可能性について「我々も党内手続きを経て、議論をして出した結論。今後も政策連携の中で一緒に仕事をしていくというのはあり得る」などとコメントした。
政治部官邸キャップ・千々石森生記者による解説。昨日の「報道ステーション」に高市総裁が出演された時には柔和な表情だったが、きょう非常に緊張感顔も紅潮している感じだったと振り返ったうえで「昨夜から今朝にかけてググっと緊張感が高まってきて結果、こうなったというのが正直なところ」とコメント。かつては菅元総理を中心としてパイプ役があったが、今回の人事で一気になくなった。斉藤代表は「政治とカネなんだ」とずっと言ってましたけど理由がそれだけだと額面どおり受け取る人は自民党内にはほとんどいない。特にパイプ役になっていた関係者を複数取材すると1つは人事の問題。公明党に非常に厳しいタイプの方が何人もここで入っていてパイプがいないどころか。麻生副総裁のように「いや、離れてもいいんだ」という人もいることが大きかったと言う。もう1つあったのは先に斉藤さんではなくて高市さんが国民民主の玉木さんと話をした。その2つを挙げる方が多いという。
再来週にも総理大臣指名選挙国会が召集されて総理大臣の指名が行われるが、斉藤代表は「自民党以外の他の野党の党首の名前を書くことは決選投票ではないだろう」と話していた。千々岩キャップは「首班指名はこれまで、自民党に公明党が乗っていた。過半数はいかないけど、ほとんどこれで勝てる状況だったが公明党は下りたため、立憲民主のほうに公明党が乗らないにしても国民、維新が乗れば自民党には勝てる状況になる。ましてや公明党が乗れば更にもっと勝ちやすくなるというすごく簡単にいうと公明、国民、維新の3党の中で2党が立憲民主側に乗ればもう勝てるという状況になって非常に野党側も今勢いづいてきている」とコメント。例えば、立憲民主党の安住国対委員長も「玉木さんでも構わない」という言い方にだんだん変わってきている。、仮に高市さんが総理大臣に選ばれたとしても自民党単独でも196しかない中で政権運営はかなり厳しくなりそうだ。高市さんは「とにかく物価高対策を急ぎでやりたい、年内に道筋をつける法制を通したいんだ」と言ってましたがそれもやや雲がかかってきたことになった。ガソリン暫定税率なんかは与野党ともにみんな賛成しているのでこの辺はいくと思うが難しい法案になればなるほど大変になっていくる。補正予算案も年内成立は厳しくなってくる。
大越健介は公明党の連立離脱について「とうとうきたかという印象だが、26年前に小渕政権で公明党を連立に迎えようという話の時にはとにかく多数が欲しかった。国会で公明党の連立は公明党にとってもメリットがあったので連立を組んだ。同時に言われていたのが公明党は組織票を持っている。自民党が公明党と選挙協力をするとそれは非常に選挙という面ではプラスになるけどそこに頼ってしまって自民党の足腰が弱くなるぞというのを警戒する声が非常に多かった。そして今まさに、その日が来てとうとう自民党は26年を経て公明党という支えを失った。多党化の時代に入るとなると日本の政治はこれまで全く見たことないような景色の中に飛び込むことになるかもしれない。まずは再来週にも予想される総理大臣指名選挙が1つの羅針盤ということになるがそれまでの間各党がどのような動きを見せるのかに目を凝らしていく必要があるかもしれない」とコメントした。
台風22号による記録的な大雨と猛烈な風に見舞われた八丈島では、断水や停電が続く中土石流も発生するなど深刻な被害が出ている。Xに「誰か末吉を助けて」という言葉とともに泥にまみれた人たちが身を寄せている動画が投稿された。この映像を撮影した人が取材に応じた。土石流に襲われた現場は八丈島の南に位置する末吉という地区。八丈島が一番の暴風雨にさらされたのは昨日の明け方、最初の線状降水帯が発生したちょうどそのころ、17人ほどの住民が身を寄せていた避難所で床上浸水が起きた。投稿された動画は建物に閉じ込められないようどうにか出口を目指す様子だった。避難所にいた人は、全員無事だったが、中には90代の人も2人いた。一方、土石流の発生から6時間後、もう雨は降っていないのに道路にあふれた土砂は大量の水を含んでいた。まだ町役場も被害の全容を把握しきれておらず、東京都にも人的被害の報告は入っていない。ただ、八丈島では、およそ4310軒で停電が続いている。断水も深刻だ。島内に8か所ある浄水場のうち5か所が停電して稼働できずにいる。明日以降400トンの水と給水車1台を積んだ海上保安庁や海上自衛隊の船が八丈島に到着する予定だ。
台風23号が八丈島を直撃する可能性が高まってきた。日曜日から月曜日にかけて八丈島付近を通過する予想。日曜日の予想最大瞬間風速は45mと猛烈な風が吹く恐れ。
防災システム研究所・山村武彦所長によると山の斜面は大雨と暴風で土砂災害のリスクが高まる可能性があるという。大雨と暴風のピークだが沖縄や奄美は明日の午後、八丈島ではあさっての暗い時間帯となるので明るい時間に避難が必要。
全国の3連休の天気を伝えた。西日本は晴れるところが多くなる。鹿児島は連日30度超えで熱中症に注意が必要。
イスラム組織ハマスとの和平案を承認したイスラエルが停戦の開始を発表。これを受けて72時間以内にハマスが拘束している人質全員が解放される見通し。和平案の第2段階を巡っては不透明な部分も多く懸念の声も上がっているがトランプ大統領は「色々と合意している。順調に進むだろう」と述べ、自信を見せている。
勝てばナリーグ優勝決定シリーズ進出が決まるドジャースは昨日、連勝の勢いを止められた。一方、きょう勝ってホームに戻りたいフィリーズと両者、負けられない戦い。ドジャース先発のグラスノーは6回を無失点に抑え、フィリーズの先発サンチェスもドジャース打線が苦戦し投手戦に。試合が動いたのは7回。2番手シーハンが攻められフィリーズが先制。そのうら、大谷翔平を申告敬遠し満塁となったところで2番ベッツが押し出しを選んだドジャースがすぐさま同点とした。すると8回、ロバーツ監督も佐々木朗希を投入。9回と延長10回も続投。3イニングをパーフェクトに抑えた。延長11回、フィリーズの中継ぎカーカリングの悪送球で唐突に幕切れしドジャースがリーグ優勝決定シリーズへ進出した。