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2019年10月13日、台風19号に襲われた長野市。千曲川の堤防が決壊しおよそ2000人が暮らす長沼地区はほぼ全域が水没し2人の犠牲者を出した。この地区に住む小滝さんは避難指示が出たあとも小滝さんを含め住人の半分以上はまだ自宅にとどまっていたという。こうした中、住民の避難を飛躍的に進めたのは、消防団が近年使われていなかった半鐘を一斉に鳴らしたことだった。鳴るはずのない鐘の音に深刻さにきずいた小滝さんは避難を開始したという。2018年の西日本豪雨で壊滅的被害をうけた倉敷市真備町。犠牲者は51人にのぼった。被災した福長さんは避難勧告が出たのは知っていたが夜できっかけがわからず避難を躊躇していたという。しかし知り合いの消防団員から避難したほうがいいというメッセージが後押しとなり避難をしたという。普段とは違う周囲の様子などが避難スイッチとなった。東京や神奈川を流れる多摩川は人口密集地域を流れている。そんな多摩川は急流河川という特徴があり、2000メートル近くの標高から下降まで100kmあまりを一気に流れ下っており上流で増水すると短時間で下流に到達する危険がある。東京・青海市にある川の水位を観測する調布橋観測所によると、2019年の台風19号では調布橋の推移がピークとなるとその1時間半後には下流の大田区・田園調布観測所で水位がピークとなった。そのため早めの避難が必要。河川が災害一歩手前の状況になることを専門家はヒヤリハットと呼び、今後大きな災害に繋がらないか注視している。