ゴゴスマ (ニュース)
小泉農林水産大臣は随意契約で売り渡す備蓄米について、「大手スーパーなどを対象にきょうから先着順で契約を開始する」と発表。備蓄米はこれまで集荷業者が落札したあと卸を通じて小売店に渡っていたが、随意契約にすることで小売店などに直接安く早く売り渡せる。具体的な契約について小泉大臣は「国が提示した定価で毎日販売する。販売価格は60kgあたり平均税抜き1万700円。一般的なマージンを踏まえて試算すれば小売価格では5kgあたり2000円程度となる水準である。早ければ6月上旬にも店頭に並べることができると考えている」と述べた。備蓄米の随意契約の第1弾として古古米と古古古米あわせて30万t放出、年間1万tの取り扱いがある大手小売業者を対象に販売価格は玄米60kgあたり平均1万1000円程度とすると発表(農林水産省)。全国に備蓄米を届けるため指定されたところまで国が運び、「買い戻し条件もつけない」などとしている。高止まりするコメ価格の対策に注力するスペシャルチームを省内に立ち上げることも明らかにした。農水省は午後4時から事業者に向けて説明会を開くとしている。コメの仕入れから精米までを行なう卸業者に話を聞いた。新米を作っている農家は安い備蓄米が市場に入ってくることに不安を隠せない。今回の契約により備蓄米以外のコメ価格は本当に引き下がるのか。