私のバカせまい史 二転三転した定説史
お酒は体に良いのか悪いのか問題について。定説が生まれたのは紀元前460年頃、ヒポクラテスが酒を最も有益な薬だとした。漢書では「酒は百薬の長」とされ、丹後国風土記では「お酒を一杯飲めば万病に効いた」とされた。お酒は長きに渡って体に良いとされてきたが、鎌倉時代に吉田兼好酒は万病のもとだとした。1981年、イギリスの研究機関が適量のお酒は健康に良いと発表した。2018年にオランダの医学雑誌「ランセット」が各国のアルコール消費とアルコールによる死亡原因との関係を調査したところ、アルコールの適量はゼロでたとえ少量でも健康に悪いとした。お酒は体に良いのか悪いのか問題は3転だった。