- 出演者
- バカリズム 杉原千尋 モモコ(ハイヒール)
オープニング映像。
今回は「二転三転した定説史」「スケバンキャラ変史」の研究結果を発表する。
バカリズムが二転三転した定説史を発表する。ブラシで頭皮を叩くのは1980年代に流行した育毛法で、当時発売された育毛剤のCMがきっかけとなり頭皮を叩くことが育毛に効果があるという説が広まった。2010年代には頭皮を叩くと細胞が傷つき薄毛が進行すると発覚した。昭和の頃はプールのあとに目を洗う洗顔器で眼球を洗っていたが、2009年に水道水で目を洗うと角膜のバリア機能が損なわれると発覚した。小倉優子は出身地はこりん星としていたが、2009年に小倉は「こりん星は爆発しました」と発言した。
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お酒は体に良いのか悪いのか問題について。定説が生まれたのは紀元前460年頃、ヒポクラテスが酒を最も有益な薬だとした。漢書では「酒は百薬の長」とされ、丹後国風土記では「お酒を一杯飲めば万病に効いた」とされた。お酒は長きに渡って体に良いとされてきたが、鎌倉時代に吉田兼好酒は万病のもとだとした。1981年、イギリスの研究機関が適量のお酒は健康に良いと発表した。2018年にオランダの医学雑誌「ランセット」が各国のアルコール消費とアルコールによる死亡原因との関係を調査したところ、アルコールの適量はゼロでたとえ少量でも健康に悪いとした。お酒は体に良いのか悪いのか問題は3転だった。
卵は1日何個まで食べていいか問題について。最初に取り上げられたのは1960年代、アメリカ心臓協会が卵を食べすぎるとコレステロール値が上がり動脈硬化のリスクが高まると警告し、卵は週に3個までと個数制限を推奨した。1999年にハーバード大学の研究者が追跡調査をした結果、毎日1個卵を摂取しても心疾患・脳卒中のリスクにはほぼ影響はなく1日1個までなら食べてもいいとした。2015年にアメリカ農務省と保健福祉省は食事で摂取するコレステロールの量と血中コレステロール値には関連性がなくコレステロール摂取量を制限する必要はないとした。厚生労働省も食事摂取基準を改定し、卵は1日何個食べてもいいと発表した。2019年にノースウェスタン大学の教授は卵を週に3個以上食べる人は心疾患のリスクが高まると発表し、卵は週に2個までとした。厚生労働省は再び食事摂取基準を改定し「少なくとも循環器疾患の予防の観点からは目標を設けるのは難しいと考え、設定しない」とした。日本養鶏協会は毎日1~2個食べることを推奨している。卵は1日何個まで食べていいか問題は5転した。
朝食は食べるべきか問題について。江戸時代までは1日2食が基本だったが明治以降1日3食がスタンダードとなった。2000年にレオナルド・ギャラン教授は空腹の時間を長く保つと長寿遺伝子が活性化し長寿につながるため、朝食は食べない方がいいと発表した。2002~2013年には「朝食を食べない人より食べる人の方が長期間体重をキープできる」「朝食を抜く人ほど1日の摂取カロリーが多く肥満レベルが高い」「毎日朝食をとるとメタボリックシンドロームになりにくくなり心疾患、糖尿病のリスクが減る」といった研究結果が相次いで発表された。2014年にデビッド・アリソン教授は朝食は抜いた方が健康的に痩せられると発表した。2017年にバレンタイン・ファスター氏は朝食を抜くと動脈硬化のリスクが高まると発表した。2023年に消化器外科医の福島正嗣氏は規則正しい食事は胃腸に負担をかけるため、1日何食かは関係なく空腹になったら食べるべきとした。朝食は食べるべきか問題は6転した。
努力は報われるか問題について。2008年に王貞治は努力が報われないことなどないと発言。三浦泰年は努力は報われると信じている、高橋みなみは努力は報われると人生をもって証明すると話している。2013年に為末大は才能と環境がまず大事だと発言。2014年に明石家さんまは努力が報われるかについて「そんなことを思う人はダメ」「努力してるのになんでって思うと腹が立つやろ」と話した。2022年にはカズレーザーが「努力したら結果が出るという考えは人をダメにする」と発言。同じ年に羽生結弦は「報われない努力もある」と発言した。努力は報われるか問題は2.5転した。
田中みな実の結婚願望について。2015年「今夜くらべてみました」で田中は結婚について「今後3年間はしません」と発言。2016年には「ボクらの時代」で「来年結婚して妊娠したい」、2018年にはTBSラジオ「田中みな実 あったかタイム」で「結婚したいわけではない。愛し愛される関係性である人がいれば満たされる」、2018年には「なかい君の学スイッチ」で「結婚するので大丈夫です」、2019年には「おかべろ」で結婚願望について「あります。今すぐにでも」と発言した。2021年、結婚願望について雑誌BAILAのインタビューでは「結婚をする資格なんてない」、雑誌an・anのインタビューでは「今この瞬間は特にない」と答えている。「グータンヌーボ2」では「したいんだけどどうしてもしたいわけでもないし『しないという生き方があるかもしれない』って思い始めた」と発言した。2022年では「田中みな実 あったかタイム」で言っていることが二転三転していることについて「それって超リアルじゃない?人って言ってること変わるじゃん」「結婚したいみたいなのなくて仕事のスイッチがより入ってしまっていて」と話した。田中みな実の結婚願望は6転した。
「邪馬台国の所在地」「最適な睡眠時間は一日何時間なのか」など番組が調べた二転三転が認められた定説一覧を紹介。バカリズムは「これからも定説は覆されていくが科学が発展するうえで仕方ないこと、それって超リアルじゃない?」とまとめた。
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さらば森田がスケバンキャラ変史を発表する。1970年代前半~80年代後半に学校で不良行為を行う女子生徒を指す言葉で、女性を表す「スケ」と番長の「バン」。昭和の頃は一世を風靡したが今はほとんど絶滅した。
スケバンが最初に使われたのは1971年に公開された「女番長ブルース牝蜂の逆襲」。スケコマシのスケに番長のバンから、脚本の皆川さんがスケバンという言葉を考えた。これをきっかけにスケバンという言葉が不良少女を表すようになる。
1970年代前半のスケバンは超過激期。1972年の映画「女番長ゲリラ」でスケバンたちは上半身裸だった。同じ年の映画「恐怖女子高校 女暴力教室」では教室でスケバンがシンナーを吸い、ドアに猫の死体を挟むイタズラをしていた。ケンカのシーンでは銃を使っていた。
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1970年代後半~80年代前半にヤンキーブームが訪れ、横浜銀蝿「ツッパリHigh School Rock’n Roll」が大ヒットした。ヤンキー漫画やなめ猫も流行した。「3年B組金八先生」で三原じゅん子演じる山田麗子のセリフ「顔はやばいよ ボディやんな、ボディ」は様々なところでパロディされた。豊橋が拠点の女性だけで構成されたスケバン連合は、自分たちの事務所を持ち暴力団事務所に乗り込んだ。モモコのスケバン時代の写真を紹介した。
スケバンのかばんは取っ手にテープを貼るのが必須だった。テープの色によって、白は「ケンカ売ります」、赤は「ケンカ買います」、緑は「ナンパされます」などメッセージが違っていた。また「セーラン」「ヤサ」などスケバンの隠語も紹介。
スケバンが使っていた隠語を紹介。動物園は学校、買い物は万引きを意味している。
1980年代前半に出てくるスケバンのキャラクターはリアルになっていく。少女の堕落と家族の苦しみを描いた「積木くずし 親と子の200日戦争」が最高視聴率45.3%(ビデオリサーチ調べ)の大ヒット。これ以降世間がスケバンに感情移入し、ヒーローというイメージに変わっていく。1985年「スケバン刑事」でスケバンがヒーローとなり、続編「スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説」ではヒーロー化が加速した。
1985年「スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説」でスケバンのヒーロー化が加速。南野陽子演じる五代陽子がアンダースローで投げるヨーヨーの速さは232キロ、オーバースローでは248キロ、サイドスローでは253キロとされた。仲間のお京の武器はビー玉、雪乃の武器は袱紗と琴の爪。敵は怪人化した。三作目「スケバン刑事III」では浅香唯がスケバンを演じた。
「ウワサのお客さま」「院内警察」「酒のツマミになる話」の番組宣伝。
「スケバン刑事III」では女子高生スケバン忍者という設定で敵も忍者だった。不良だったスケバンは戦隊ヒーローの扱いになった。原作者の和田慎二さんが「スーパーヒーローがやりたいならほかでやれ」と作品を降りたことで終了した。森田は行き過ぎたキャラ変によるスケバンのイジられ化が絶滅の原因だったとまとめた。
次回予告。