卵は1日何個まで食べていいか問題について。最初に取り上げられたのは1960年代、アメリカ心臓協会が卵を食べすぎるとコレステロール値が上がり動脈硬化のリスクが高まると警告し、卵は週に3個までと個数制限を推奨した。1999年にハーバード大学の研究者が追跡調査をした結果、毎日1個卵を摂取しても心疾患・脳卒中のリスクにはほぼ影響はなく1日1個までなら食べてもいいとした。2015年にアメリカ農務省と保健福祉省は食事で摂取するコレステロールの量と血中コレステロール値には関連性がなくコレステロール摂取量を制限する必要はないとした。厚生労働省も食事摂取基準を改定し、卵は1日何個食べてもいいと発表した。2019年にノースウェスタン大学の教授は卵を週に3個以上食べる人は心疾患のリスクが高まると発表し、卵は週に2個までとした。厚生労働省は再び食事摂取基準を改定し「少なくとも循環器疾患の予防の観点からは目標を設けるのは難しいと考え、設定しない」とした。日本養鶏協会は毎日1~2個食べることを推奨している。卵は1日何個まで食べていいか問題は5転した。