モーサテ きょうのマーケット
アイザワ証券の三井郁夫が今日の日経平均株価について解説。予想レンジは4万2000円から4万2500円。昨日はNY市場は休場だったが、ヨーロッパの株式市場は底堅い動きでした。本日は多少落ち着いた動きになりそうだ。日米とも株価は高値圏で、売り合っている分もそれなりに大きいことも意識する必要があります。アメリカでは今週雇用統計などが発表され、悪すぎれば景気不安につながり株価への影響も懸念される。また、アリババがAI半導体の開発に成功したとの報道もあり、ディープシークショック再来の懸念もある。日本も自民党総裁選の動向次第では、海外投資家の買いが一旦止まることもあり、短期的な株価動向には注意が必要だ。
世界の中で出遅れていた日本株の上昇が続き、テクニカル面などから株価に加熱感が出ている。ただ、三井郁男さんは「昨日のような株価の調整が起きても、下落トレンドの転換にはなりにくい」と指摘。日本株が長期の上昇トレンドに転換しているというふうに見ている背景に「日本経済と企業経営の2つの大きな構造変化」を指摘した。さらに投資先については「4~6月決算ではメガバンク、不動産、ITやDX関連、ゲーム、エンタメなどが良好な決算だった。特に内需系やサービス系の非製造業の業績が堅調だった。来期以降は売上増に加え、コストダウン対応などで再び増益基調に回帰できる見込みだ」と指摘した。
