きょうの為替は

2024年7月12日放送 5:57 - 6:01 テレビ東京
モーサテ きょうのマーケット

ゲスト・松波さんはきょうのドル円予想レンジを158.10円~159.60円とし、「CPIが予想を下回ったので、ドル円下落、きょうも軟調推移かなと思っている」と述べた。注目ポイントには「今年も”7月の円高”はあるのか?」と挙げ、「7月の円高リスクの背景の1つには過去15年間のドル円の季節性が挙げられる。ドル円の月次変化幅とプラス着地となった確率を示したグラフを見てみると7月は年間最大の円高月でプラス着地の確率は約3割と低位。一方8月以降は円安の季節性があった。仮に9月がアメリカの利下げ開始月とすると、7月は利下げ開始2か月前。過去5回の利下げ開始2回前から利下げ開始までの期間、アメリカの10年金利は低下貴重だった。この間の金利低下幅の平均は0.3%だった。これが7月のドル円の足を引っ張るという見立て。ただ、アメリカの金利低下によるドル安圧力を米国株上昇によるドル高圧力が相殺すると考える。年初来のアメリカの10年金利とS&P500にドル円を重ねたグラフを見てみると、アメリカの10年金利が傾向線から大きく乖離した局面でドル円はアメリカの金利に連動性を高めて上下してきた。一方、その他の局面では基本的にはS&P500に連動して推移する傾向が強い。7月にアメリカ金利が低下しても米国株高がドル円下振れの緩衝材になるだろうと見立てている。アメリカの株は中期的にはAI・テックが牽引し上昇基調継続という見立て。ChatGPTリリースを起爆剤とした現在のAI・テック相場はWindows95発売開始を起爆剤とするインターネット革命相場をトレースする公算が高いとみている。今年は特にAI半導体を搭載したスマホの秋口販売に向け買い替え需要が期待できる上、年後半にはエヌビディアの次世代半導体の出荷開始も控えており、これが株高に寄与するとみている。総括すると7月は季節性とアメリカの金利低下でドル円は限定的な円高、下げ幅目処は最大で5%程度と見ている。ただし米国株がドル円をサポートし、ドル円基調は普遍、年末は少なくとも150円台は維持して終了という見立て」などと説明した。


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