モーサテ きょうのマーケット
きょうの為替の見通しについて外為どっとコム総合研究所・神田卓也が解説。予想レンジは147.50円~149.50円。ニューヨーク市場で7月ADP雇用報告、4-6月期のGDP速報値が発表される。こちらに逐次反応しながらも基本的にはFOMCの結果待ちになるのではないかと神田氏は推察。今日のポイントは「日米金融政策とドル円」。ドル円の動きの背景についてEUとアメリカが貿易合意に至ったことでドルが買われたという。EUにとっては不利な条件で合意をさせられた認識があり、ユーロが弱くドルが強いという面があるが、 ここまで合意への期待で進んでいたユーロ高の反動という面が強いのではないかとも話した。ドル高に加え円も弱いとのことでこのところドル円が上昇しているという。円の弱さの背景は石破政権が長く保たないのではないかという見方が強いと思われる。去年の自民党総裁選で高市候補が1回目の投票でトップに立った時に大きく円安が進んだ。2回目の投票で石破首相に決定した時には円高に振れた。今回もポスト石破としては高市氏が1番手というイメージで円安イメージしやすい面があると思うとも話した。アメリカについて、パウエル議長は前回のFOMC後の会見でもインフレは夏以降に影響が出てくるとの見解を示していた。スケジュールを考えるとパウエル議長の見立て通りにインフレが進んでいるのだとしたら9月の利下げは難しいだろうと話した。日銀についても今回は現状維持が濃厚だとした。